MASADA CQBの調整

本日は当ブログでお馴染みのPTS製MASADA CQBの調整内容を御紹介致します。

MASADA CQBの調整

今回の御依頼頂いた内容は以下の通りです。
・内部の点検及び調整
・10.5インチ・18インチバレルそれぞれに合わせた初速調整
・初速が低く、飛距離がでない

では早速、メカボックスを取り出します。
MASADA CQBの調整
今回、お預かりしたMASADAはCQBタイプですが、これはお客様ご自身のパーツ交換によるもので、内部に関しては現在流通しているCQBバージョンとは異なる仕様です。


メカボックス後部からスプリングを取り出します。
MASADA CQBの調整
御覧の通り、極端に短いスプリングを使用されていました。
このまま使用しているとピストンのトラブルを招きかねません。


メカボックスを開けます。
MASADA CQBの調整
グリスに関しては問題ありませんでしたが、シムの調整具合により各ギヤの遊びが大きくなっていました。


配線の傷やスイッチ内部の点検を行いました。
MASADA CQBの調整



シリンダーがフルサイズとなっていたので、10.5インチでの使用も考えて
加速シリンダーへ交換する事に致しました。
MASADA CQBの調整

以前まで、シリンダー内のグリスは粘度の低いシリコングリスをブレンドして使用していましたが、
ブレンドの煩わしさを解消すべく、新たなケミカルを採用する事にしました。

SHOWA サスペンショングリス
MASADA CQBの調整
このグリスはオートバイのサスペンションのオイルシールに使用するグリスで、
フリクションロスを低減させるだけでなく、Oリングの磨耗やかじりを防止する高性能グリスです。
もちろん、長期においても潤滑性能が低下する事はありません。
また一般的に販売されているシリコングリスをシリンダーグリスとして使用していた場合、
このグリスへ変更すると初速が向上する場合があります。

SHOWA サスペンショングリスは当方でも販売しておりますので、
御入用の方はメールにてお知らせ下さい。


シム調整を再度行い、各パーツを組込みます。
MASADA CQBの調整
ピストン、とメカボックス側のピストンレールにバリが多数あり、抵抗となっていたので研磨を行いました。


メカボックス内の作業は完了です。
MASADA CQBの調整
今回もギヤにはZOILグリスを使用しました。


ロアレシーバーにメカボックスを取り付けて動作確認を行います。
MASADA CQBの調整
お預かりした状態と、明らかにギアノイズが低くなっています。
スプリングはサブゼロのS90スプリングを使用しました。


次にチャンバー、インナーバレルの点検を行います。
MASADA CQBの調整
10.5インチ側に付いていたホップパッキンのリップ部分が裂けていました。
この要因はPRECISION TENSIONERというホップ改善部品に交換した際、
バレルの抜き差し時に当ててしまい、パッキンのリップ部分が裂けてしまったようです。

また、このPRECISION TENSIONERはMASADAの個体によりますが、
ホップ全解放時でもパッキンを押してしまっていることが多く、
常にホップが強く掛かってしまう症状となります。

このMASADAも同様な状態でしたので、テンショナーを短くする加工を行いました。
MASADA CQBの調整



パッキンは10.5インチでの使用を考え、柔らかめのMASADA対応のパッキンを使用しました。
MASADA CQBの調整
インナーバレル内もそれぞれ清掃を行いました。

以上で作業はすべて完了です。


MASADA CQBの調整


弾速を確認します。
イーグルフォース製バイオBB弾0.2gを使用しホップを全開放状態で計測します。

18インチバレル
MASADA CQBの調整
最高で96.3m/s、10発平均で95.61m/sとなりました。

10.5インチバレル
MASADA CQBの調整
最高で92.2m/s、10発平均で90.81m/sとなりました。


以上、今回はPTS製MASADA CQBの調整内容を御紹介致しました。


現在、ピークアーマメントでは「海外製電動ガンメンテナンスキャンペーン」を開催しております。

既にお馴染みとなった、このキャンペーンは御使用中の電動ガンのリフレッシュや未調整の電動ガンのメンテナンス等、様々な作業を特価にて御利用頂けるキャンペーンです。

MASADA CQBの調整

キャンペーン期間は本日より2014年7月31日のお申し込み分まで!

基本作業内容
・メカボックス内清掃、グリスアップ
・各部点検
・適正スプリングへ交換
・インナーバレル点検、清掃
・チャンバー部点検
・分解組立
・初速確認

この作業に伴い、銃刀法規制値内で御希望の初速にて調整致します。
また同時に御希望のパーツの組込みや気になる部分の調整も可能です。
パーツの持ち込みも大歓迎!
初速低下によるスプリング交換のみであれば¥3800~作業可能です。

海外製電動ガンを購入したが、イマイチ調子が悪い、

もしくは内部の状態が分からず不安を感じる・・・

ちょっと使い込んでしまったので、そろそろメンテナンスを・・・

などなど、お問合せだけでも結構です。

このキャンペーンを利用して電動ガンのリフレッシュをしてみては如何でしょうか?

お問い合せやお申し込みはこちらからお問い合せ下さい。


皆様のお問合せをお待ちしております。


SUB-ZEROスプリングはピークアーマメントオリジナルのスプリングです。
サブゼロスプリングは1本からオーダーメイドが可能です。
現在のラインナップからの変更は勿論、ショップオリジナルスプリングの生産及び量産も随時承っております。
ご質問や御不明な点などございましたら上記問い合わせ先まで何なりとお問合せ下さい。


MASADA CQBの調整
SUB-ZEROブランド製品は卸販売も行なっております。
御希望の業者様はピークアーマメント 担当:関口までお問い合わせ下さい。





同じカテゴリー(メンテナンス)の記事画像
メンテナンスについて
VFC SCAR-Lの調整
メンテナンスキャンペーンのお知らせ
CA MP5A2の調整
MAGPUL PDR-Cの調整
2016メンテナンスキャンペーン
同じカテゴリー(メンテナンス)の記事
 メンテナンスについて (2016-09-28 12:13)
 VFC SCAR-Lの調整 (2016-08-13 12:01)
 メンテナンスキャンペーンのお知らせ (2016-08-02 13:27)
 CA MP5A2の調整 (2016-07-16 12:04)
 MAGPUL PDR-Cの調整 (2016-05-02 12:00)
 2016メンテナンスキャンペーン (2016-01-11 13:16)

2014年07月13日 Posted by PEAK  at 12:03 │メンテナンス