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 Posted by ミリタリーブログ  at 

VFC XCRの修理 2

以前にもXCRの修理という事で御紹介しましたが、今回は別のお客様からの御依頼分です。

RASからアッパーレシーバーが一体となった非常にコンパクトで取り回しの良いモデルです。


今回の修理依頼は下記の通りです。
・初速が低い(70m/sくらい)→最高で90m/s程度
・セミオートで10発位撃つとモーターとコネクターが発熱する
また、この個体は以前カスタムを行なった経緯があり各所変更及び加工が行われているとの事でした。

では早速、初速を計測します。

東京マルイ製バイオBB弾0.2gでの計測です。ホップ全開放状態

では、分解したいと思います。

テイクダウンピンだけで、ここまで分解が可能です。
またVFCのXCRは通常のメカボックスと異なり、上下分割式のメカボックスを採用しています。

シリンダー部分を取り外した段階で不調の理由が分かりました。

画像で分かりにくいかもしれませんが、セクターギヤの歯にピストンの削れた粉がびっしりと付着しています。

いわゆる、ピストンクラッシュですね。
ピストンの状態です。

緑で囲った部分が削れた箇所です。
ピストンを取り外す際に分かったのですが、どうやら流速チューンを施していたようで
かなり強めのスプリングが付いていました。
またモーターやコネクターの発熱はスプリングテンションとモーターのバランスによるものでした。
当方でも稀に流速チューンを依頼されるのですが、全金属歯もしくは半分以上金属歯のピストンを使用しないと、こういう状態になること必至です。


VFCのXCRはスイッチ周りが特殊な構造になっているので、極度なチューニングを施すと取り返しのつかない事になります。ただでさえ、部品が入手しづらい海外製の電動ガンですが、専用部品ともなると代用品も無いのでお蔵入りになる前に、通常のチューニングに変更して、手の掛からない電動ガンにしたいと思います。

ピストンはModify製のポリカーボネイトタイプを使用します。

ピストンクラッシュ対策として2枚目の歯は削り落とします。

シリンダー関係も一度全て清掃し、新たにグリスアップを行ないました。
今回はSUB-ZEROスプリングのS90をします。

次にギヤ関係です。
先ほどの削りカスを落とし、こちらも全て清掃しグリスアップを行ないます。

このメカボックスは軸受けのスプリングにより、シム調整が不要のオートテンショナー式です。
若干、渋めですが、回転に影響するテンションではないので柔らかめのグリスを使用します。

こんな感じで組みあがりました。


レシーバーへメカボックス下側を組み込みます。

メカボックスの横を4本のビスで固定するのですが、前側の2本はスイッチアッセンブリーに止まるネジなので利きが甘く、脱落する恐れがあるので、ネジロック剤を使用するところですが、相手が樹脂なのでこのビス2本は木工用ボンドを代用します。

では、チャンバー側を点検します。
ノズルの出る長さは問題なかったのですが、ホップダイヤルにクリック感はあるものの、エンドレスに回ってしまいます。

チャンバーを分解してみると、ホップアームが加工されていてダイヤル部分に届いていませんでした。
これを直す為に、かなり悩みましたが、厚み1mmのアルミ板を幅3mmに切り出し、クサビ型にした物をホップアーム先端に被せてホップダイヤルに届くように加工しました。

銀色の部分がアルミ板を追加した部分です。

またインナーバレル側も拡大加工されていたので、ファイアーフライ製の電気なまずに加工を行い組み込んであります。

他、各所の点検を行い完成です。


以上、ピークアーマメントからメンテナンスの御紹介でした。











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2013年01月16日 Posted by PEAK  at 17:30Comments(0)メンテナンス