WE Remington R5の調整
本日はKATANAシステムを搭載したWE製Remington R5の修理内容を御紹介致します。
KATANAシステムはM4のテイクダウンルーチンにおいてシリンダーユニットが取り外せ、
メンテナンス性に優れた画期的なシステムです。
以前にも、このKATANAシステムのM4を調整した内容を御紹介致しましたが、
今回、御依頼頂いたRemington R5も給弾不良を起こすとの事で、
当ブログを御覧頂き、修理をお申込み頂きました。
周囲で、このKATANAシステムの状況を確認した所、同様に給弾不良を発症し、
修理や対策品を使用しても、すぐに同じ症状となるケースが多いとの事でしたので、
この際、徹底的に症状を改善する方法を検討してみました。
では、分解します。
セレクターをSAFEにしたあと、後ろ側のテイクダウンピンを抜きアッパーレシーバーを持ち上げます。
今回は給弾状況を確認するために上下レシーバーを分解致しました。
話は前後致しますが、このKATANAシステムはセレクターをSAFEにすると逆転防止ラッチが解除され、スプリングテンションが開放されます。
次にシリンダーユニットからシリンダーヘッド、ピストンを前方から取り出します。
シリンダーユニットとシリンダーヘッドは細いネジピッチで結合されていて、バリも多く分解・組立には注意が必要です。
次にシリンダーヘッドからピストンを取り外します。
なぜ、この部分を分解するかというと、チャンバー、メカボックス、マガジンを擬似的にレイアウトし、動作確認を行うと1発目の給弾時は問題なくチャンバー内に装填されるのですが、2発目を給弾する際、ノズルが後退せずにピストンが後退して前進し、ノズルとピストンヘッドが結合します。この時、本来であれば2発目が発射されるのですが、ノズルが1発目の発射後に後退していない(給弾していない)ので、2回のサイクルで1発しか発射しない状況となります。
ノズルが後退しなかった状態
では、この現象の原因を検討してみました。
1.1発の発射後、ピストン後退時にノズルから吸気し、BB弾が蓋になるような状況(エアブレーキ)、同様にピストンリングが適正な寸法でないためピストンヘッドとノズルの結合部分に空気が充填されノズルとピストンヘッドが外れてしまう。
2.ノズルがBB弾を真で捉えられない時にノズルのガタによりノズルとピストンヘッドが外れてしまう。
3.ノズルの前後進にテンションをかけている、いずれかのスプリングテンションが強すぎるのではないか?
4.ノズル後端とピストンヘッドの形状及び結合部位の問題
5.マガジン内のスプリングテンションやマガジンキャッチの位置
以上、すべての要因を擬似的なレイアウトで試した結果、主な原因は3と4という事が判明しました。
3についてはリターンでテンションをかけている側のスプリングを少しづつカットし、適正なテンションに変更しました。
次に4についてはピストンヘッド側についているOリングに問題があり、メーカーから対策品として出ているOリングに変更しましたが、2マガジン撃ち切る前に症状が発生しました。
このOリングの形状や材質を見直すことにより、症状改善となる見込みとし、様々なOリングをテスト致しました。
その結果、国産の適正なOリングにより症状は改善し、1000発のテストを行い全てのBB弾を給弾致しました。
必要な箇所にグリスアップをして完成です。
弾速を確認します。
イーグルフォース製バイオBB弾0.2gを使用しホップを全開放状態で計測します。
最高で94.6m/s、10発平均で93.57m/sとなりました。
以上、今回はWE製レミントン R5の修理内容を御紹介致しました。
WEのカタナシステムによる給弾不良にてお悩みの方は是非ご相談ください。
当店では、お持込みによる調整も随時承っております。
お申し込みはメール、電話にてお知らせください。
コチラからお問い合せ下さい。
SUB-ZEROスプリングはピークアーマメントオリジナルのスプリングです。
サブゼロスプリングは1本からオーダーメイドが可能です。
現在のラインナップからの変更は勿論、ショップオリジナルスプリングの生産及び量産も随時承っております。
ご質問や御不明な点などございましたら上記問い合わせ先まで何なりとお問合せ下さい。
SUB-ZEROブランド製品は卸販売も行なっております。
御希望の業者様はピークアーマメント 担当:関口までお問い合わせ下さい。
KATANAシステムはM4のテイクダウンルーチンにおいてシリンダーユニットが取り外せ、
メンテナンス性に優れた画期的なシステムです。
以前にも、このKATANAシステムのM4を調整した内容を御紹介致しましたが、
今回、御依頼頂いたRemington R5も給弾不良を起こすとの事で、
当ブログを御覧頂き、修理をお申込み頂きました。
周囲で、このKATANAシステムの状況を確認した所、同様に給弾不良を発症し、
修理や対策品を使用しても、すぐに同じ症状となるケースが多いとの事でしたので、
この際、徹底的に症状を改善する方法を検討してみました。
では、分解します。
セレクターをSAFEにしたあと、後ろ側のテイクダウンピンを抜きアッパーレシーバーを持ち上げます。
今回は給弾状況を確認するために上下レシーバーを分解致しました。
話は前後致しますが、このKATANAシステムはセレクターをSAFEにすると逆転防止ラッチが解除され、スプリングテンションが開放されます。
次にシリンダーユニットからシリンダーヘッド、ピストンを前方から取り出します。
シリンダーユニットとシリンダーヘッドは細いネジピッチで結合されていて、バリも多く分解・組立には注意が必要です。
次にシリンダーヘッドからピストンを取り外します。
なぜ、この部分を分解するかというと、チャンバー、メカボックス、マガジンを擬似的にレイアウトし、動作確認を行うと1発目の給弾時は問題なくチャンバー内に装填されるのですが、2発目を給弾する際、ノズルが後退せずにピストンが後退して前進し、ノズルとピストンヘッドが結合します。この時、本来であれば2発目が発射されるのですが、ノズルが1発目の発射後に後退していない(給弾していない)ので、2回のサイクルで1発しか発射しない状況となります。
ノズルが後退しなかった状態
では、この現象の原因を検討してみました。
1.1発の発射後、ピストン後退時にノズルから吸気し、BB弾が蓋になるような状況(エアブレーキ)、同様にピストンリングが適正な寸法でないためピストンヘッドとノズルの結合部分に空気が充填されノズルとピストンヘッドが外れてしまう。
2.ノズルがBB弾を真で捉えられない時にノズルのガタによりノズルとピストンヘッドが外れてしまう。
3.ノズルの前後進にテンションをかけている、いずれかのスプリングテンションが強すぎるのではないか?
4.ノズル後端とピストンヘッドの形状及び結合部位の問題
5.マガジン内のスプリングテンションやマガジンキャッチの位置
以上、すべての要因を擬似的なレイアウトで試した結果、主な原因は3と4という事が判明しました。
3についてはリターンでテンションをかけている側のスプリングを少しづつカットし、適正なテンションに変更しました。
次に4についてはピストンヘッド側についているOリングに問題があり、メーカーから対策品として出ているOリングに変更しましたが、2マガジン撃ち切る前に症状が発生しました。
このOリングの形状や材質を見直すことにより、症状改善となる見込みとし、様々なOリングをテスト致しました。
その結果、国産の適正なOリングにより症状は改善し、1000発のテストを行い全てのBB弾を給弾致しました。
必要な箇所にグリスアップをして完成です。
弾速を確認します。
イーグルフォース製バイオBB弾0.2gを使用しホップを全開放状態で計測します。
最高で94.6m/s、10発平均で93.57m/sとなりました。
以上、今回はWE製レミントン R5の修理内容を御紹介致しました。
WEのカタナシステムによる給弾不良にてお悩みの方は是非ご相談ください。
当店では、お持込みによる調整も随時承っております。
お申し込みはメール、電話にてお知らせください。
コチラからお問い合せ下さい。
SUB-ZEROスプリングはピークアーマメントオリジナルのスプリングです。
サブゼロスプリングは1本からオーダーメイドが可能です。
現在のラインナップからの変更は勿論、ショップオリジナルスプリングの生産及び量産も随時承っております。
ご質問や御不明な点などございましたら上記問い合わせ先まで何なりとお問合せ下さい。
SUB-ZEROブランド製品は卸販売も行なっております。
御希望の業者様はピークアーマメント 担当:関口までお問い合わせ下さい。
2014年01月24日 Posted by PEAK
at 12:02
│メンテナンス