スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上記事の更新がないブログに表示されます。
新しい記事を書くことで、こちらの広告の表示を消すことができます。  

 Posted by ミリタリーブログ  at 

MASADA CQBバージョンの調整

本日は私共おいて調整依頼の最も多いPTS製MASADAを御紹介したいと思います。


大変人気のモデルですが、箱だし状態でのセットアップが外観に伴っていないケースが多く、
初期の頃に比べ、徐々に完成度は高くなりましたが、まだまだ本体価格に見合った性能を
持った個体は少なく、ホップの掛かりや極端に低い初速や異音など、お客様からご相談を頂く事が多々あります。

今回はCQBモデルに多くみられる「ホップが掛かり過ぎる」という点と内部に不安を感じるという事から御依頼頂きました。

では早速、分解してみましょう。

メカボックスを取り出します。

配線の被覆の破れなどはありませんでした。


メカボックスを開けます。

サバイバルゲームに一日使用しただけという事もあって、摩耗などは見当たりません。
画像には写っていませんが、スプリングは切断したままの所謂、ぶった切り状態の物が入っていました。

いつもの通り、メカボックスから全てのパーツを取り外して、点検と清掃を行いました。
ピストンレールの当たりが強かったのでメカボックス側を研磨しました。
軸受のベアリングがまっすぐ付いていなかったので、垂直に圧入し、固定しました。
またカットオフレバーがセクターギヤに干渉するので、カットオフレバーの表面を研磨しました。
シリンダー容積もインナーバレル長に対して適正ではなかったので、シリンダーを加速タイプに加工しました。


マイクロスイッチ内も点検し、グリスアップを行います。



以上でメカボックス内の作業は完了です。



メカボックスにモーターマウントを取り付けて動作確認を行います。

お預かりの状態から格段に静かな動作音になりました。


次にホップパッキンとインナーバレルの点検を行います。

お客様から「ホップ調整ダイヤルを一番戻した状態でもホップが掛かってしまう」という症状でしたので、
パッキンを点検したところ、枕部分が高いという事とリップの部分がちぎれていました。
ホップパッキンは適正品に交換し、インナーバレルはバリ取りと清掃を行いました。


次にチャンバー部分の点検を行います。

チャンバーとチャンバーブロックのガタは少なかったのですが、ホップの押しゴムが変形していたので熱を加えて整形しました。


以上で、作業は全て終了です。

今回は0.2g BB弾ホップ解放状態で95m/sまでとの指示でしたので、
サブゼロのS90スプリングを使用しました。


弾速を確認します。
イーグルフォース製バイオBB弾0.2gを使用しホップを全開放状態で計測します。

最高で94.88m/s、10発平均で94.25m/sとなりました。

以上、今回はPTS製MASADA CQBバージョンの調整内容を御紹介致しました。




当店では、お持込みによる調整も随時承っております。
お申し込みはメール、電話にてお知らせください。
コチラからお問い合せ下さい。

SUB-ZEROスプリングはピークアーマメントオリジナルのスプリングです。
サブゼロスプリングは1本からオーダーメイドが可能です。
現在のラインナップからの変更は勿論、ショップオリジナルスプリングの生産及び量産も随時承っております。
ご質問や御不明な点などございましたら上記問い合わせ先まで何なりとお問合せ下さい。



SUB-ZEROブランド製品は卸販売も行なっております。
御希望の業者様はピークアーマメント 担当:関口までお問い合わせ下さい。

  

2014年06月14日 Posted by PEAK  at 12:00メンテナンス