スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上記事の更新がないブログに表示されます。
新しい記事を書くことで、こちらの広告の表示を消すことができます。  

 Posted by ミリタリーブログ  at 

G&P M16A3の調整

本日はM16シリーズの中でも完成度の高いG&P製M16A3の調整内容を御紹介致します。



今回、御依頼頂いたお客様は当、ピークアーマメントへ幾度も依頼頂いております。

今回の依頼内容は下記の通りです。
・リポバッテリー使用を前提に点検、調整
・初速を0.2gBB弾 ホップ全開放状態で94~95m/s
・FETユニットの組付け
・M203のガタツキの解消

本体の状態は新品未動作の状態でお持込み頂きました。

では早速、分解します。

メカボックスを取り出します。

このメカボックスは以前にも御紹介したことがありますが、
海外製電動ガンの中でも非常に完成度が高く、諸説ございますが個人的には
最も耐久性の高いメカボックスだと思います。

ではメカボックスを開けます。

未動作品ということもあって、非常にきれいな状態です。

内部のパーツは一度、全て取り外して点検を行ってから清掃致します。

軸受はベアリングを使用しています。

ベアリング内に古いグリスが入っているので、密閉できる容器に入れた後、
パーツクリーナーを入れて撹拌すると、ベアリング内にあるグリスが溶け出します。
これを何度か繰り返すことで、ベアリングの脱脂が行えます。

脱脂後、耐圧性に優れたグリスを圧入しながら回転させます。
この作業はメカボックスに取り付けた状態でも可能です。

シム調整を行った後、各ギヤにグリスアップを行います。
今回もベアリング軸受ということなので、SUPER ZOILというグリスを使用しました。
このグリスを使用すると、静音効果もあるので、お客様からも大変好評を得ています。

次にシリンダー、ピストンを点検します。

G&Pのシリンダーは画像のようにホーニング加工が施されています。

加速部分のみの加工ですが、効果は覿面です。
一部、バリがあったので、布やすりにて修正を致しました。

POM製のピストンです。

POMとは素材の名称で耐衝撃性や強度に優れ、何と言っても自己潤滑性に優れているので、
万が一のグリス切れにも強い素材です。
このピストンも個人的に非常に気に入っているピストンで、セッティングさえ間違わなければ
非常に耐久性の高いピストンだと思います。
ピストンヘッドも同様に完成度の高い造形です。

次に今回の依頼にもあったようにFETユニットを制作しました。

全て自己流のユニットですが、手持ちの電動ガンでテストした信頼性の高い素子を使用しています。
信号線以外はテフロン被覆の銀メッキ線を使用しています。

メインスプリングはピストンウェイトを使用し、サブゼロのS90スプリングを使用しました。

以上でメカボックス内部パーツの点検と組込みが完了致しました。

実はこの組込み後、動作テスト行ったのですが、2発給弾を発症し、
再度分解を行い、検証した結果、ベベルギヤにその原因があったので交換致しました。

次はチャンバー、インナーバレルの点検です。

チャンバーはもちろん、インナーバレルも非常に良い物なのですが、
パッキンとの相性が悪く、エア漏れの原因ともなる隙間が出来ていましたので、
マルイ製パッキンに交換致しました。

インナーバレル内の汚れもあったものの、歪みや曲がりなどは見受けられませんでした。

レシーバーにメカボックス、チャンバーなどを組込みます。

次にM203のガタを解消します。

元々、ハンドル部分にはガタがあり、動作的なことを確認しましたが、事の根源はチャージング部分の
レールの寸法が甘く、前後だけでなく、左右にも大きなガタを発生させていました。

この場合、躍動側に何かスペーサーのような物を取り付けても動作中に外れてしまいかねないので、
M203本体側のレールに抵抗となるようなスペーサーを追加することにしました。

画像のようにL型のアルミ板をレール上に取り付けました。

これにより、動作上の渋さは生まれてしまいましたが、
左右はもちろん、前後のガタは実質的に解消となりました。


以上の作業をもって完了です。


弾速を確認の画像を忘れてしまいましたが、
イーグルフォース製バイオBB弾0.2gを使用しホップを全開放状態で
最高で95.22m/s、10発平均で94.41m/sとなりました。

以上、今回はG&P製M16A3の調整内容を御紹介致しました。

当店では、お持込みによる調整も随時承っております。
お申し込みはメール、電話にてお知らせください。
コチラからお問い合せ下さい。

SUB-ZEROスプリングはピークアーマメントオリジナルのスプリングです。
サブゼロスプリングは1本からオーダーメイドが可能です。
現在のラインナップからの変更は勿論、ショップオリジナルスプリングの生産及び量産も随時承っております。
ご質問や御不明な点などございましたら上記問い合わせ先まで何なりとお問合せ下さい。



SUB-ZEROブランド製品は卸販売も行なっております。
御希望の業者様はピークアーマメント 担当:関口までお問い合わせ下さい。


現在、ピークアーマメントのウェブショップは調整や修理など作業が繁忙となり、休業とさせて頂いております。
誠に申し訳ございませんが、何卒御了承下さい。
御入用の商品などがございましたら、コチラからお問い合せ下さい。


  

2014年04月27日 Posted by PEAK  at 19:49メンテナンス

次世代 M4の調整

前回のキャンペーンからブログの更新が滞りまして申し訳ありませんでした。


一部の方にはお伝えしたのですが、この停滞していた間、某メーカー様の製品テストや調整、サブゼロの新製品開発などを行っておりました。
いつも御覧頂いている皆様へ、この場をお借り致しましてお詫び申し上げます。

サブゼロの新製品につきましては、開発が概ね整いましたので、発売をもって発表致します。

さて、今回は以前にもピークアーマメントを御利用頂いているお客様から依頼頂いた次世代M4の修理と調整内容を御紹介したいと思います。


今回の依頼内容は
・内部のメンテナンス
・SOPMODバッテリーを廃し、RAS内へ前方配線

修理内容として
・ホップが効かない
・初速が不安定

本体は譲り受けた物で内部の状況が分からないために御依頼頂きました。

では早速、分解します。

メカボックスを取り出します。

一見、問題の無さそうな外観ですが、よく見ると各部のパーツが疲労しているのが窺えます。

メカボックスを開けます。

ピストンやピストンヘッドは社外品に交換されていました。
またメカボックスを開ける際に気付いたのですが、幾つかのネジの頭が潰れていました。

内部パーツの点検を行った所、グリスは乾燥し潤滑不良を起こしていました。
全ギヤ、カットオフレバー、軸受けの損傷が酷く、交換とすることになりました。
接点の汚れも酷く、通電不良を引き起こしています。

メカボックス内のパーツを全て取り外し、洗浄しながらさらに細部まで点検を行いました。

ギヤに関しては強化ギヤを使用します。

新品とはいえど、バリや汚れなどがあるので、こちらも点検、清掃した後に組込みます。

今回は軸受をベアリングに変更し、摩擦による摩耗に強いZOILのグリスを使用しました。
強化タイプのカットフレバーとの兼ね合いを見ながら、シム調整を行います。

ピストン本体に損傷はありませんでしたが、強化ギヤとの相性からラックギヤ後端の一枚を切除しました。
またピストンリングは摩耗していたので、適正なOリングへ変更します。

RAS内へ配線を変更するために、ケーブルを新たに引き直しました。

以上で、メカボックス内の作業は完了です。


次にインナーバレルとチャンバーの点検です。

パッキンは変形していたので、純正品へ変更しました。
インナーバレルの変形はありませんでしたが、内部に泥の侵入があり汚れていたので入念に清掃致しました。
ホップが効かないとの事でしたが、これはホップの押しゴムが入っていなかったのが原因でした。

次にメカボックスをレシーバーへ組込む際に気付いたのですが、今回の個体はロアレシーバーが社外品に変更されており、セレクターが完全に取り付けれれていない状態でした。
これにより、メカボックスの組込みに違和感がありましたのでセレクターごと新品に交換致しました。

またバッファーチューブ内も摩擦による摩耗があったので、グリスアップを行いました。
バッファーチューブを取り付ける際にレシーバー側のネジ山が大きく潰れていましたが、
ネジ山修正機にて修正し、組込みを致しました。

以上で、作業は完了です。

今回はサブゼロ 次世代電動ガン用 M80スプリングを使用しました。


弾速を確認します。
イーグルフォース製バイオBB弾0.2gを使用しホップを全開放状態で計測します。

最高で93.69m/s、10発平均で92.59m/sとなりました。

以上、今回は東京マルイ製次世代M4 CQB-Rの調整内容を御紹介致しました。

当店では、お持込みによる調整も随時承っております。
お申し込みはメール、電話にてお知らせください。
コチラからお問い合せ下さい。

SUB-ZEROスプリングはピークアーマメントオリジナルのスプリングです。
サブゼロスプリングは1本からオーダーメイドが可能です。
現在のラインナップからの変更は勿論、ショップオリジナルスプリングの生産及び量産も随時承っております。
ご質問や御不明な点などございましたら上記問い合わせ先まで何なりとお問合せ下さい。



SUB-ZEROブランド製品は卸販売も行なっております。
御希望の業者様はピークアーマメント 担当:関口までお問い合わせ下さい。


  

2014年04月21日 Posted by PEAK  at 12:00メンテナンス