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 Posted by ミリタリーブログ  at 

MASADA ストリームラインの調整

今日は先日入荷したPTS MAGPUL製MASADAストリームラインASGK仕様の
内部の調整内容を御紹介したいと思います。

外観や動作性のレビューは他所さんでも紹介されていると思いますので簡単に紹介します。
このマサダ ストリームラインは既に販売されているPTS MAGPUL製マサダの普及版的な仕様で、ロアレシーバーやハンドガード、ストックの樹脂素材が異なります。
他にフリップアップ式のフロントサイトは付属していません。


では、箱出しの状態で初速を計測してみます。
東京マルイ製バイオBB弾0.2g、ニッケル水素8.4vバッテリーでの計測結果です。

セミオート:83~85m/s
フルオート:81m/s
サイクル:13発/秒

では早速、分解してみましょう。

テイクダウンは非常に簡単です。工具も殆ど使用せずにバラバラになります。
メカボックスの取り出しはマグウエル内のビス2本とグリップ底部のビスを取り外せばメカボックスを取り出せます。

メインスプリングはメカボックス後部から交換できるのですが、
ここで「?」な出来事がありました。
通常、スプリングのピッチの狭い方が後部にくるのですが、この個体は逆に組み込まれていました。
こういう仕様で組み込まれた物なのかもしれませんが、元々スプリングは交換する予定でしたので気にせず作業を続けます。

次に気になったのが、シリンダー関係です。ピストンを動かしても空気の圧縮がまったくありません。
要はスッカスカです。これではエアーのロスも多いので、ピストンヘッドとシリンダーヘッドのOリングを交換します。

ピストンにもエアーロスが少なくなるように加工を施しました。
シリンダーもインナーバレルに対して適正でなかったので、加速シリンダーへ変更します。

グリスも量は少ないものの、あまり良さげなものではなさそうだったので、すべて洗浄し新しいグリスへ入れ替えました。
軸受けも固定されていなかったので固定と同時にシムも適正な物へ変更しました。

一通り、異常がないか点検を行い、メカボックスは完成です。

今回はインナーバレル長を考慮し、SUB ZEROのS90を使用しています。

では、次に難関なチャンバー周りの調整を行います。

PTS製のMASADAはA&KのMASADAと同様にチャンバーが上下分割式ですが、
パーツ構成が全く異なり、PTS製の方は何を意図としたのか、チャンバー上部がきちんと固定されていません。

今回、一番の難関かもしれません。

このシルバーのチャンバー上部とチャンバーブロックの固定を試みます。
元々は左右からビス2本で固定されている故に上下のガタが大きくなります。
またブロック側の穴あけも、いい加減なので全体的にグラグラと動きます。

そこで、リューターを使い、ブロック側の穴をキレイに広げます。
そこにチャンバー上部の接合部へアルミ板を貼り付けスペーサーとします。
また横から止めているビスの受け側も穴が大きい上に長穴になっているので、固定するには厄介だったので
この長穴をシリコンで埋めてしまいます。要は上下のアルミ板がスペーサーとなってしっかりと固定し、ビスは補助的な役割としました。

画像では分かりづらいかもしれませんが、しっかりと固定する事が出来ました。

またホップの調整ダイヤルもグラグラで作動中に回ってしまう恐れがある為にダイヤルの基部へOリングを追加しました。

MASADAはホップの利きが悪いと評判なので、ホップパッキンをとある製品に交換します。
これは以前、通常のMASADAを整備した時に使用したもので、効果はテキメンです。

インナーバレルの洗浄も同時に行いました。


あとは各部を組み上げて行きます。


完成です。



分解前の状態と同じ条件で初速を計測します。

10発平均で92m/s、サイクルは14.4発/秒という結果になりました。

まだまだ煮詰める部分はたくさんあると思いますが、ゲームに使用するには充分な状態へ仕上がりました。

今回行なった作業は持ち込み調整としても承っております。
料金や納期についてはピークアーマメントまでお問い合わせ下さい。









現在、ピークアーマメントでは各種海外製電動ガンが入荷しております。
いずれも即納品です。

D-BOYS SPR Mk12 Mod.0


D-BOYS AKMS


D-BOYS AKS74U


CYMA Romania AIMS PMC


全て当店にて整備済です。
いずれも数量限定となっておりますので御注文はお早目に!
  

2013年01月12日 Posted by PEAK  at 21:44Comments(0)メンテナンス